神山校は県下で唯一,造園土木科・生活科を設置する農業高校です。本校ではこの学科の特色を生かして,絶滅の恐れのある稀少野生植物の保護活動に力を入れております。なかでも,神山分校の所在地でもある神領(ジンリョウ)で最初に発見され,この地名を冠したジンリョウユリの保護活動に積極的に取り組んでおります。
ジンリョウユリはササユリの仲間で,高さ50cm~80cm,葉はササ型で白く縁どられていることが多く淡紅色の花を1~3個つけます。山林の荒廃による減少と併せて花が美しいため採取され,個体数が激減してしまいました。そのため,環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧Ⅰ類に指定されております。
神山校では平成5年から,このジンリョウユリの増殖に取り組み,これまでにバイオ技術で育成した球根約1400株を学校近くの林野に試験観察を兼ねて植えています。例年,5月下旬が見頃となっています。今年度も11月頃に1年生が育てた球根約200株程度を植栽する計画です。
神山校ではジンリョウユリをはじめ,こうした稀少野生植物の保護活動に積極的に取り組み,「特色ある学校づくり」を目指しています。
(平成26年5月21日撮影) (平成26年5月21日撮影)
ジンリョウユリ
ジンリョウユリの観察会
5月22日(月)、ジンリョウユリの観察会を行いました。
元神山校の職員で、長年ジンリョウユリの保護・増殖活動を行われていた片山先生にジンリョウユリについての解説お願いしました。
昨年、植物バイオテクノロジーの授業で保護活動の一端を担っていた生徒たちが観察を行い、昨年よりもたくさん開花して、その数に驚いていました。
順化の練習
11月7日(月)1・2時間目,ジンリョウユリの順化に備えて,昨年に無菌播種を行ったカシノキランで順化の練習をしました。
丁寧に培地を洗い流して,パーライトとバーミキュライトに植え替えました。
水やりをしながら徐々に外気に慣れされていき,鉢上げまで行う予定です。
今後はジンリョウユリの順化に向けて準備を進めていきます。
ジンリョウユリの無菌播種実施!
9月27日(火),ジンリョウユリのさやを収穫し,無菌播種を行いました。
現場に行ってみると,以前確認できていたさやがほとんどなくなってしまっていました。原因は,「害獣」や「台風」など考えられますが,限られた未熟種子を慎重に播種しました。
1ヶ月ほどで発芽する予定なので,楽しみです。
無菌播種の準備
7月11日(月),無菌播種の練習を行いました。
10月に行う,ジンリョウユリの無菌播種に備えて,ホウレンソウを用いて無菌播種の練習を行いました。
培地に菌が混入してしまうとカビが生えてしまい,うまく発芽しません。生徒は慣れない作業ながらも授業でした方法を思い出しながら実習を行えました。
ジンリョウユリの観察
5月17日(火),以前から保護活動を行っている「ジンリョウユリ」の観察会を行いました。
今年も神山町では「ジンリョウユリ」がかわいいピンクの花を咲かしていました。
2年生が植物バイオテクノロジーの授業で「無菌培養」に挑戦します!
ジンリョウユリの観察
毎年行っているジンリョウユリの観察を生活科2年生の8名と教員で行いました。
その様子を徳島新聞社の方が取材してくださいました。
(令和元年5月28日 徳島新聞朝刊 掲載)