森林女子の取組み
森林女子の取組み
その2「林業関係企業並びに林業に携わる女性について取材」
6月8日(月)
私たち「森林女子」は,課題研究のテーマとして県内の林業関係企業の現状と林業界へ
の女性の進出をかかげこの日,上勝森林組合(勝浦郡上勝町)と株式会社日新四国工場(
小松島市横須町)におじゃましました。
上勝森林組合の現場で働いている「林業女子」こと,平尾綾さんと「森林女子」が対談
を行いました。
平尾さんは,徳島県で唯一,林業の現場で働いている女性です。
現在従事している作業は,大型重機を操作して現場の林道をつくる仕事だそうです。
なんと!既婚者で二児の母親でもあること。 「森林女子」全員驚き!!
【綾さんへの質問】
・なぜこの仕事を?
「チェーンソーを使うのが楽しいから。」
「旦那さんや両親も仕事のことを理解して
くれている。」
・危険な目にあったことは?
「太い枝が降ってきたり大きな石が転がっ
て来たことがある。」
「特に大きなことは山をなめてかからない
こと。」
・こまったことは?
「男性ばかりの職場なのでいろいろ不便な
点は多いけど,みんな優しいので頑張って
います。」
取材に答えてくれる綾さんがとても輝いていた。
今回の取材を通して林業の仕事は思ったより危険な場面が多いことにも気付くことが
できました。その中で綾さんは,「安全第一」で毎日,元気に仕事をしている。でも,林
業の紅一点の職場の中で不便さを微塵ともしない綾さんの姿勢に,仕事への誇りと愛
情を強く感じることができた。また,林業の仕事を愛しているのが感じられた。
私たちも,自分の進むべき道をはっきり定め,ぶれない気持ちを持っ取組むことが大
事だと思いました。
午後からは,小松島市にある株式会社日新四国工場に見学に行きました。
この工場では,伐採されたスギ・ヒノキなどを工場の土場に多量に入れて,機械で皮
を剥き,次に材をカツラ剥きにし,3枚に重ね高温で圧縮して合板にする作業を行って
います。
合板は,建築材料とし関東方面に搬送しているそうです。
工場内には,大きな機械や山から集められた木材でいっぱいです。ここでは,「バイオマス・エネルギー」と言って材の皮や木片を熱エネルギーとして利用し,蒸したり,燃やしたりする作業工程を行っていました。
木材は,捨てるところがない!!
驚きです。
林業に携わる仕事の現場を見て,木材は,捨てることなく,私たちの生活に必要な材料
やエネルギーとして利用されていたことが学べました。
今回は,林業に関連する2事業所を訪問し,見学やお話を聞くなかで,林業の大切さを
勉強しました。
学んだことを,多くの人たちに伝えて関心を持ってもらうのが「森林女子」の目的です。
これからも,林業並びに森林の魅力を発信していきたいと考えています。
上勝森林組合の皆さん。 日新四国工場の皆さん。 本当にありがとうございました。
森林女子(^_^)/